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厳選の作家紹介

厳選の作家紹介


想いと技を受け継ぐ、選び抜いた作家たち


節句飾りはお子さまの健やかな成長を願い、家族の想いを託すもの。

だからこそ徳永こいのぼりでは美しさだけでなく、ものづくりへの姿勢や受け継がれてきた技、
作品に込める想いまで大切にしながら一緒に節句を彩る作家や職人を選んでいます。

伝統を守り続ける人、新しい感性で節句のかたちを生み出す人。
それぞれの手から生まれる作品には一つひとつ異なる表情と物語があります。

徳永こいのぼりが選び抜いた、確かな技と感性を持つ作家たち。
その作品とものづくりに込められた想いをご紹介します。






【清水 久遊】


昭和13年、愛知県生まれ。本名・清水久美子。
18歳より人形制作の道に入り、昭和62年に有職雛工房「ひいな」を設立。
「清水久遊」の作号で女流雛人形作家の第一人者として独自の世界を築いてきました。

宮廷装束や有職故実を深く研究しながら、伝統にとらわれすぎない柔軟な感性で色彩や生地、衣装の重なりを現代的に表現。
着物をまとった人のような自然でしなやかな佇まいと、額縁仕立てによる美しい裾や袖の重なりは、久遊ならではの高度な着付け技術によるものです。

また、衣装の裏打ちには耐久性に優れた楮(こうぞ)を用いるなど、目に見えない部分まで素材を吟味。
厳選された正絹や帯地、気品ある色彩と確かな技が調和した雛人形は、美術工芸品のような格調を備えています。
時代を越えていつまでも美しく飾り続けたくなる逸品です。



【柴田 家千代】


名古屋生まれの節句人形工芸士。
大学卒業後、曾祖母が創業した「スキヨ人形研究所」に入社し、叔母である二世柴田家千代に師事。
刺繍などの加工、色合わせ、着せ付けや仕上げの技術を学ぶとともに、日本人形の制作にも携わり人形づくりの技を磨いてきました。
2019年には柴田香瑚として、おぼこ立雛「心春(こはる)」を発表。2024年に「柴田家千代」を継承。

その作風を象徴するのは、ふんわりとした曲線を描く優美なシルエットと、やさしく愛らしい表情。
長く流れる女雛の裾など伝統的な雛人形とはひと味違う独自の造形美が魅力です。
衣装には刺繍や手描きの花をさりげなく取り入れ、華美に飾るのではなく人形そのものの美しさを引き立てる色や素材を厳選。

代々受け継がれてきた「小さくてよいものを」という想いを大切にしながら、現代の感性を取り入れ、暮らしの中に美しく溶け込む新しい雛人形の世界を表現しています。




【幸一光】

伝統工芸士・松崎光正が手掛ける「幸一光」。
江戸木目込人形の伝統技法を受け継ぎながら、現代の暮らしに馴染む「江戸モダン」の感性を取り入れた節句人形を制作しています。

ふっくらとした穏やかな表情と、やわらかく愛らしい佇まいが幸一光の魅力。
頭(かしら)から胴体まで自ら原型を制作することで、一体一体に異なる表情や個性を生み出しています。
京都の老舗から選び抜いた布地を用い、衣装には江戸の粋を感じさせる落ち着いた色彩を取り入れています。

「一生を共に過ごすお人形だから」という想いのもと、子どもが成長し大人になっても飾り続けたくなる、飽きのこない美しさを追求。
伝統を守りながら、時代に寄り添う新しい節句人形を生み出し続けています。






【真多呂】


大正8年創業の「真多呂人形」。
江戸時代から受け継がれてきた木目込みの伝統技法を守り、雛人形や五月人形、浮世人形などを制作。
初代・金林真多呂が培った確かな技は、二代目、三代目へと大切に受け継がれてきました。

真多呂人形が何より大切にしているのは「お子様の幸せ」。
ご家族の愛情や健やかな成長への願いを人形に託し、雛人形には可愛らしさと優しさを、五月人形には強さやたくましさの中に優しさを感じる表情を追求しています。

伝統に忠実でありながら、現代彫塑やデッサン、新しい感覚も取り入れ、歴史と新しさが融合した人形づくりに取り組んでいます。
雅やかで美しい姿の中に家族の想いを宿しお子様を優しく見守る存在として、真心を込めた人形を生み出し続けています。









【辰広】


昭和27年、青森県生まれ。
幼少より歴史に興味を持ち、特に刀剣や甲冑に強く惹かれ大学卒業後に京都へ。
京甲冑師・平安光雲に入門し、十余年にわたる修行の中で伝統的な甲冑制作の技を磨きました。
その後東京へ移り、京甲冑で培った技術を礎に、江戸甲冑をはじめ幅広い甲冑制作に取り組んでいます。

辰広の作品を支えるのは、漆の技術と細部まで妥協しない緻密な手仕事。
甲州印伝の黒漆細工や、彫金・鍛造の技を随所に取り入れ、本物志向を貫いたものづくりを大切にしています。

伝統の技法を忠実に受け継ぎながら、そこに現代の感覚を融合。
重厚さの中にも華麗さを感じさせる独自の作風で、細部まで丹念に仕上げられた格調高い甲冑を生み出しています。






【加藤 鞆美】


昭和9年、東京都生まれ。
父・初代加藤一冑のもと幼少より甲冑づくりに触れ、12歳頃から本格的に修行を始めました。
日本伝統工芸甲冑士一号として、実物の古甲冑を研究しながら江戸甲冑の技と心を追求。
その技術と信念は現在、親子三代にわたり大切に受け継がれています。

加藤鞆美の甲冑は、節句飾りとして縮尺しながらも本物の姿にできる限り近づけることを追求。
金工、漆工、皮革工芸、組紐など多彩な伝統技法に現代の素材や技術を取り入れ、正面からは見えない裏側や細部まで丹念に仕上げています。

実物が持つ趣や伝統を損なうことなく精巧に再現された鎧兜には、強く健やかに育ってほしいという願いが込められています。
長年の研究と確かな技から生まれる、本物志向の五月人形です。




【別所実正】

昭和29年、東京生まれ。
昭和47年より父・二世実正に師事し、厳しい修練の中で甲冑制作の基礎を学びました。
昭和58年に三世別所実正を襲名。平安時代から江戸末期までの甲冑や刀剣を深く研究し、昔ながらの技術を磨き続けています。

別所実正のものづくりを象徴するのは、細部まで妥協しない徹底した手仕事。
彫金や切りまわし、鍛金を駆使し、兜鉢から小さな金具、鋲の一つに至るまで自らの手で制作します。
なかでも鍬形台などに施される繊細な金工は、レースのような緻密さと手仕事ならではの重厚な味わいを併せ持ちます。

古来の甲冑が持つ美しさを礎に、優雅さと現代の感覚を融合。
「自分ができる一番良いもの」を追い求め、伝統の技を現代の暮らしにふさわしい兜へと昇華させています。





作り手の想いとともに、家族の節句を


一つの節句飾りが生まれるまでには、素材を選び、技を磨き、細部まで美しさを追い求める作り手たちの時間があります。

私たちが大切にしているのは、ただ美しいものをお届けすることではありません。
その背景にある技や想いまで知っていただき、心から「この作品を飾りたい」と思える一品と出会っていただくことです。

作家から徳永こいのぼりへ、そして私たちからご家族へ。
受け継がれてきたものづくりの心とともに、お子さまの成長を願う大切な節句をお届けしていきます。